プロジェクト事業
Second
SusHi Tech Teen Challenge 2026セミファイナルに進んだ離島の小中学生向けオンラインプログラミング教室(2026年1〜5月、個人事業)
シンガポールから戻って2か月後の2026年1月、個人事業として「Second」を開業しました。自分が育ったような離島の小中学生向けの、オンラインプログラミング教室です。名前には、学ぶ人への二度目のチャンスという意味を込めました。私自身、プログラミングを始めたのは遅いほうでした。
3月には週刊愛媛経済レポートと愛媛新聞に取り上げられ、愛媛新聞では上島町内初のプログラミング教室として紹介されました。4月には東京都の10代向け起業プログラムSusHi Tech Teen Challenge 2026に向けて、事業を若手人材育成へピボットしました。離島の小中学生が地域の環境課題をハッカソンに持ち込み、高専生がPoCとして形にし、自治体や企業を巻き込む構想です。同じ高専の学生2人とピッチし、セミファイナルに進みました。
うまくいかなかったこと
理由は今なら簡単に挙げられます。離島はブルーオーシャンでしたが、それは需要があることと同じではありません。教えたかった子どもたちには、パソコンを持っていない子もいたかもしれません。保護者とのつながりはほとんどなく、それを補う唯一の手段「外に出て売り込むこと」に踏み出せませんでした。春休みが終わると時間がなくなり、不安が募りました。5月に廃業し、売上は最後までゼロでした。
当時は閉じたことが正直なところ安心でした。同じ5月のインタビューでは、ビジネスの構築より研究者の立場のほうが自分に合っていると再認識した、と話しています。6月には、Beaconのピッチで壇上に立っていました。
残ったもの
Secondは技術で失敗したのではなく、私がドアをノックしなかったから失敗しました。コンテストからは、説明するためのスライドと相手に欲しいと思わせるピッチ資料の違いを学びました。ただ、売ることは顧客からしか学べません。一方で、何かを始めることへの恐れはほとんどなくなりました。
もう一つ、Secondは私の研究と何の関係もありませんでした。振り返ればそこが要点です。その後のBeaconとKyudo AIは、1年分の研究の上に立っています。2026年9月には、Secondを失敗事例として高専生向け起業家教育のプレプリントにまとめました。
受賞
基盤となる研究
Recognition Without Revenue: Designing a Failure-Case-Based Entrepreneurship Education Model for Japanese KOSEN Students
売上ゼロで廃業した個人事業Secondを教材化し、高専5年間に対応する失敗事例型アントレプレナーシップ教育モデルを設計した単著プレプリント